陶希窯について

比叡山の麓、琵琶湖を一望できる滋賀県大津市の工房で、私たちは一つひとつ丁寧に器を作り続けています。
日常に寄り添う器から、飲食店向けの一点物まで、手作業で仕上げる器には、土のぬくもりと作り手の思いが宿ります。

器が変われば、食卓の景色も変わる


どんな料理も、盛り付ける器によって新たな魅力が引き出され、シンプルな一皿も、器の個性と調和することでまるで違う表情を見せてくれます。
「今日はどの器を使おうか」—— そんなひとときが、料理の時間をより楽しく彩ります。

暮らしになじむ、心地よい器


飽きのこないシンプルな形と、手に馴染むやさしい質感。
毎日の食卓で気軽に使えるように、重すぎず、持ちやすく、ちょうどいいサイズ感を大切にしました。
気づけば自然と手が伸びる——そんな器をお届けできるよう、心を込めて作陶しています。

手のぬくもりをそのままに


すべての工程を手作業で仕上げた器は、日々の積み重ねの中で少しずつ進化を遂げます。
使う人の笑顔を思い描きながら、一つひとつ丁寧に制作。
やわらかな風合いと温もりのあるかたちが、そっと料理の魅力を引き立てます。

"もの"を粗末にせず、大切に扱うこと。
それは、"もの"を愛でること。

日本の陶芸は、「土もの」と呼ばれるように、自然の風合いを大切にし、侘び寂びを表現してきました。
伝統的な技法を継承しながらも、私たちは新しい色彩の研究を重ね、現代の暮らしに寄り添う器を生み出しています。陶器は繊細でありながら、丁寧に扱えば長く使い続けることができるもの。使い込むほどに愛着が増し、暮らしに豊かさと美しさをもたらします。

手に取るたび、心が和らぐ器。
長く愛される、そんな一品をお届けしたいと考えています。